一ヶ月経ちました。

震災より一ヶ月がすぎました。

様々なことが変わりました。

その中でも今日思う事は電気。

意外と電気に頼って生活しているものが多かったことに気づかされました。

家の中では、照明、炊飯器、洗濯機、冷蔵庫、携帯の充電、情報源。。。

電気がないとテレビが使えない。

じゃあネットで調べよう。ったってネットの大元は電気がないと動かない。

という事は調べようがない。

我が家は電話だって使えなくなる。

電気って大事。

町の中だと、お店の照明、看板灯、運営に関わる電気。街路灯、信号、道路案内版、ETC。

電車、自動ドア、蛇口を触らないでも水が出るやつ。。。

ほんのちょっと前。二週間ほど前。

町は暗かった。

みんな照明を押さえて慎ましやかだった。

暗かったけど、なんか優しさがあったような気がする。

一ヶ月経った今は街路灯が煌煌と輝き、ネオンサインこそまだないものの、店の照明は以前のようになり、看板灯は光っている。

ゲーセンやパチンコ屋もこれ見よがしの照明と音量で人を誘う。

もちろん、「こないだ」までの照明を続けているところもある。

でも、何となくみんな忘れてきているように思う。

もちろん、暗くする事が「いい事」とは限らない。

恥も外聞も利他の心もなく買いだめをしていた人もいる。

人心が荒みきっている気もした。

でも、少しくらい暗くたって、もっと大変な人が大勢いるんだから。と思ってた人もきちんといたような気がする。

熱しやすく冷めやすい。

流行ものが大好きで、時流においていかれるのを必要以上に恐れる。

みんながそうだから。。。群衆心理を絵に描いたような行動。

日本人の大嫌いな面。東京は特にその傾向が強いような気がする。

そもそもこの国は明るすぎる。夜中まで活動するやつが多すぎる。

コンビニや店の照明は半分でいい。

街路灯は、横断歩道だけでいい。

看板灯なんていらない。

閉店時間ももっと早くてもいい。

夜中にそこまで便利でなくても良い。

ましてや、電気が足りない。だから火力発電所を復活させる。新しく建てる。

ちゃんちゃらおかしい。エコの心にさえ反する。チームマイナス２５％はどこへ？

本末転倒だ。

電気が足りない。だから節約しよう。早じまいにしよう。お家に帰ろう。家族で話そう。ゆっくり寝よう。早起きしよう。

僕はこれでいいと思う。

人間らしい暮らしだと思う。

「こないだ」まで星が見えた。

今はまた、星のない夜空になっている。

人間らしい暮らしは遠い昔になってきている。

人の中にも、あの日以来感じた「優しさ」がなくならない事を願う。

流行ものの代わりに日本古来からの優しさや「和」の心が人々の心に復活し、とって変わることを切に願う。